「簡易毛筆 for 3DS」は元々解像度が高いプチコンBIGでの動作を想定しているため「にじみは抑えられてる」わけだし、旧3DSでの動作は全く考慮されてない(デフォ筆でも20~30fpsしか出ないため厳しい)ということもあり、「簡易毛筆 for 3DS」の改良版を作ることにしました。
改良するにあたり「にじみ量の調整」「処理速度の向上」は重要な要素ですが、それに加えて実際に「書き初め大会」での使用者を見ると「太すぎて使いにくい」とか「(普通の鉛筆書きと同じくらいの速度で書いているため)線が細くなり毛筆っぽさが全然でない」という人もあり、それを改善したイージーモードを用意することにしました。
自分だけで作っているソフトの場合は「分かっていること」前提でバランス調整してしまいがちです。
しかし、そのソフトを使ったことがない初心者が相手ならば「分からないことを前提」にしなくてはなりません。
BIG版となる「簡易毛筆 for U」がとりあえず完成してやはり次はプチコン3号版となる「簡易毛筆 for 3DS」を作ってみようとなったわけですが、BIGでさえギリギリ処理落ちしないレベルのものをプチコン3号でまともに動くのかというのが懸念材料でした。
そんなのやってみないと分からないため解像度だけをプチコン3号用にコンバートした作品を作ってみたところNew 3DSで動かせばデフォの極太筆でも60fpsをキープでき処理落ちしませんでした。
これは画面解像度が低い分だけブラシを小さくしている(半径では約1/2、面積では4分の1)のが理由でプチコンBIGより3倍くらい遅い(New 3DSで動作する)プチコン3号でプチコンBIG用のプログラムをほとんど変更無しに動かすことができました。
これでようやく「簡易毛筆 for 3DS」の初期版(ver.1.0.1)が完成しました。