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bigslope bigslope
「○○みたいなゲームを作りたい、でも作り方が分からない」というような人へ…と言うには重すぎるかも知れないけど、あるプログラマーの話。昔、Oh!Xというパソコン雑誌があって、そこで丹明彦というライターが、『車の挙動に関するシミュレーションの手法』について、連載で延々と書き綴っていた。力学やら何やら難しい話ばかりで、当時の読者の中で、彼がやろうとしている事を理解出来た人は、ほとんどいなかっただろう。
14そうだね
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bigslope bigslope
やがてOh!Xが休刊になり、連載も中途半端な所で終わってしまったが、その数年後、『グランツーリスモ』が発売される。そして、そのプログラミングを担当したのが、当時Oh!Xで『車の挙動に関するシミュレーションの手法』について延々と書き綴っていた丹明彦氏(と、同じくOh!Xで記事を書いていた横内威至氏)だった。 それを知った当時のOh!X読者は、自分の知っている人が、まるでノーベル賞を受賞したかのような驚きを感じた。その陰には、数々のノーベル賞受賞者と同じように、誰にも理解されないような努力と研究の積み重ねがあり、そういった意味では、グランツーリスモというのは、Oh!X時代から続けてきた研究成果の発表の場だった、という訳だ(ただ、グランツーリスモの場合は、一度理論を構築し直しているので、当時の連載と直接は繋がらないそうだ)。
2そうだね
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bigslope bigslope
「分からない」と嘆くだけなら誰にでも出来るだろう。しかし彼は、恐らく誰に聞いても分からないような事を、「分からないけど、多分こうなんじゃないか」と試行錯誤し、その試行錯誤の結果が、グランツーリスモという形で実を結んだ。 多分、ゲーム作りで一番必要なのは、「分からない」の先を、自分自身の手で切り開いていく力なんじゃないかと思う。
5そうだね
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