任意の波形がさまざまな正弦波の合成であるという事実は、「音色」を理解するのに役立ちます。例えば、ファミコンなどの「矩形波」という四角い波は、基本となる周波数の正弦波以外に、そのN倍の周波数の正弦波を、N分の1だけ含みます(Nは奇数)これは、高い音がわりと混じっていることを表します。矩形波がキンキンした感じに聴こえるのはこのためです。「三角波」という波は、やはり奇数倍の周波数の正弦波を含みますが、含み方がNの2乗分の1なので、高い音は極端に少なくなり、矩形波よりまろやかな音色に聴こえます。