ここまで符号のことは考えてきませんでしたね。今まで二進数と言ってたのは全て符号無し整数のことだったのでした。 では、符号付きの整数はどうやって表すのかというと、同じ二進数なんだけど「少し違うやりかたで解釈する」方法を採ります。 最初の方で説明した二進数の位取りを思い出してください。右から、一の位、二の位、四の位、八の位、……と名づけたのでした。 符号付き整数として解釈するには同様に右から、一の位、二の位、四の位、八の位、……と名づけますが、一番左の桁にだけマイナスを付けます。 例えば abcd という 4 桁の二進数は位取りを一の位、二の位、四の位、マイナス八の位とし、 (-8*a)+(4*b)+(2*c)+(1*d) という値を表すと解釈します。