ちなみに「愛海」は、江戸時代初期の著名な刀鍛冶という設定です。「村正」などと同様、自身の作の刀に、自身の名前を銘として刻んだというわけです。さらに愛海は、当時最先端の物性物理に精通しており、電気(エレキ)を帯びていない中性粒子をほぼ100%遮蔽する性質を有する、南蛮渡来の特殊金属「紅水銀」にいち早く着目、それを刀にすることを思いつき、そして実践しました。その銘刀「愛海」が、縁あって淵根家の家宝となり、三豪の愛刀として、彼の大きな助けとなるのです。